
「2020年度の展示」
なるべくチェックを怠らないようにしたい施設です。ここでの展示では製図の原図が見られます。手描きの原図です。CADで図面を作成するのが当たりまえの時代ですが、それだからこそ手描きの原図を見に行くことは大事なことだと思っています。たぶん、自分は古いタイプに属するので、手描きに見とれます。
この展示が面白いのは、日本におけるミュージアム建築の歴史を設計図で検証しているところです。改めて旧神奈川県立近代美術館が国立西洋美術館より先に出来ていることに気がついたり。ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館と並べられることで、ル・コルビュジエの弟子たちの仕事を振り返ることができたり。近代建築の思想とローカルの関係性と転換のことを知ったり。と、自分にとっては見どころ満載です。
原広司の雲がもくもく、とか。山がとげとげ、とか。全部手描きです。スタッフたちは面白かったのか?大変だったのか?