「デフレの正体」
藻谷浩介著、角川oneテーマ21、2010
8月31日の朝に読み終わりました。遅読一派なので、なかなか本を読めません。八月の晦日に読み終わるなんて、まるで宿題をやっているようです。もっとも、大人になっても毎日、宿題に追われているような感じが抜けないのは自分だけでしょうか。そうでしょうね。
この本は、藻谷さんが以前に出された「実測!ニッポンの地域力」(http://sunnyside-farm.seesaa.net/article/73734999.html)と併せて読むとよいものです。もっと、講演を聴いたことのある人にとっては、講演で言われていることを「まち」を軸に話したものか、「経済」を軸に話したものかの違いに見えるのではないでしょうか。
藻谷さんにブレはありません。文章の腰は低いですが、語られている内容はガチンコです。
藻谷さんの魅力は、公共が提供するデータを縦横無尽に使いまくることと、その脚で各地各地各地を歩き回った実感から出てくるコトバの強さではないでしょうか。それと、お話しする機会があったときに感じた謙虚さと、人の話をよく聴かれるところだと思います。ネタはヒトにあり。
各地各地各地で知り合った人々の話を、よおおく聴いているのだろうと思います。それは「ネタはヒトにあり」からだと思います。
就職活動を真剣にやろうとする人は、藻谷さんの本を読んでおくといいのではないでしょうか。そして、自分自身の考え方や感じ方を変革するといいのでしょう。
余計な話ですが、先日のニュースで卒業後も新卒扱いするような話がありました。そうであれば、大学生のときに上手くいかなかった人は、自分を変革しないと同じ失敗をする可能性が低くないように思われます。では、どのように変えるのか?藻谷さんの本を読むのは、きっかけのひとつになると思います。なる人には、なると思います。
あ、藻谷さんの本と一緒に買った本は、手つかずのままです。宿題が終わらない。。。8月が終わろうとしているのに。