2017年04月06日

まちづくり関連本、など 1343

Aこんな街に「家」を買ってはいけない.JPG

「こんな街に『家』を買ってはいけない」
牧野知弘著、角川新書、2016

一言で言うと、何十年も前から言われていたことが現実になっているのだなあ。という印象を持ちました。「郊外住宅」という言い方でバッサリ切ってしまえないのですが、駅からバスで通うような住宅地に立つ住宅の行く末をどのように考えるのか?持ってしまった人として。あるいは、これから住宅を手に入れようとしている人として。さまざまな立場で、どのように考えればよいのか、というようなことを考えさせられます。

著者は、大手不動産会社に勤めていた経験などを基に、この本を書かれました。著者は「住宅を買う」と書きます。「住宅を建てる」とは書きません。不動産業者は流通側ですから、「建てる」というよりは「売買する」という感覚で読者に訴えかけます。一般的なニーズに応えるには、「売買」の感覚で話をするのがよいのでしょう。

しかし、建築の方面に佇んでいる立場としては、「売買」だけではなく「建てる」感覚で行く末を考える必要も感じます。「買う」感覚だけの人は、不要になったら「売る」ということでよいのかもしれません。しかし、愛着なりを持って「建てた」人たちは、「売る」という考えに頭が切り替わらないのかもしれません。そうでなくても何十年もローンを払ってきたという気持ちもありますから、簡単に「売る」という気持ちにはなれないでしょう。

それでも、頭を切り替えなくてはなりません。不動産が財産だという考え方を改めなければならないのは、今に始まったことではありません。バブルが弾けたと言われている四半世紀前からのことだったはずです。
では、「今」をどうしましょうか。それは、今からでも考え始めなければならないのでしょう。「買う」と「建てる」の言葉の違いを考えながら。
posted by KAZZ Satoh at 15:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 関連モノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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