2017年07月05日

まちづくり関連本、など 1371

A仁義なきキリスト教史(文庫版).JPG

「仁義なきキリスト教史(文庫版)」
架神恭介著、ちくま文庫、2016

単行本を持っています。しかし、文庫版を買ったのは、文庫版のおまけがあるからです。「出エジプト-若頭モーセの苦闘」が追加されました。単行本で書かれた内容は、いわゆる新約聖書です。イエスから始まりますので、旧約のエピソードはありませんでした。

キリスト教の歴史を広島やくざになぞらえて描くという発想に驚き単行本に飛びつきましたが、エンターテインメントに仕上げられていることに驚嘆するばかりで、著者が深く深くキリスト教に関する資料を読み込んでいることに気づくまでには至りませんでした。巻末に参考文献が出ているのですから、その一覧を見るだけで理解できることです。本来ならば。しかし、それが吹っ飛ぶくらいに面白く読みました。

聖書のエピソードは分かりにくいそうです。夫々の話が統合されている訳ではないらしいです。しかし、束ねてみると大河が見えてくるのでしょう。そういう造りなのだろうと思いました。矛盾するような内容がそのまま併記されているのであれば、読み手側の解釈の力が活かされます。読み手側、つまりは信じる方々の思いが入り込む余地があるのだろうと思いました。その行為そのものが信仰の在り方なのかもしれません。

最後に、イエスとユダヤ教関連の信仰者たちが広島弁で語るまではよいのですが、気がつけば古代ローマ帝国側の人々まで広島弁で喋っています。その後の東ローマ帝国や十字軍。はたまたドイツやイタリアの人たちまで広島弁です。広島弁を用いたことで、実は広島弁による世界制覇を著者は目論んだのではないかと思うようになりました。
posted by KAZZ Satoh at 11:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 関連モノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック