2017年09月13日

まちづくり関連本、など 1400

A誰も知らない建築のはなし.JPG

「だれも知らない建築のはなし」
石山友美監督、2015

映画館では観られなかったのでDVDを買いました。そして、ようやく昨晩に観ました。観てよかったです。

ぼくが大学生になったのは1981年でした。80年代が始まる年に大学生となったことを幸運と受け止めるようにしています。その前年にジョン・レノンが亡くなったことも併せて考えると、80年代は新しい時代に入ってしまったのだと思っています。

ぼくが建築系の大学生になったころは、ポストモダンが大流行でした。建築様式のみならず。思想や哲学、文学、科学などのさまざまな分野で共通の単語が用いられていたように記憶しています。しかし、ポストモダンというものがよく分かりませんでした。それはモダンが分かっていないからです。そういうことが、この映画を観ることで少しでも分かったような気がしました。

もともとはヴェネツィア・ビエンナーレに出品するドキュメントだったそうですが、73分にまとめてくれたことで、さまざまなことがいっぺんに理解できたような思いでいます。

磯崎新と安藤忠雄や伊東豊雄の違いが浮き彫りになります。磯崎新は海外の建築家や評論家たちと同じ地平にいるような気がしますが、安藤と伊東は異なるようです。安藤と伊東の二人は70を越えています。その二人が内省的であることが明確に語られていることに興味を覚えます。
 前川国男や丹下健三、槇文彦そして磯崎までは、「世界」の捉え方が他国の建築家たちと共通するのでしょう。しかし、70年代から著名になった建築家たちから何かが大きく変わったようです。それは時代のせいなのか、建築家のパーソナルな性質のものなのか。

よいのかどうかは分かりませんが、安藤や伊東は都市に対してナイーブだったのでしょうか。都市に住まうことを知りすぎていたのでしょうか。

最後にしますが、安藤さんの語り口は好きです。他の建築家たちは大文字で「建築」を語ろうとするなか、安藤はモノづくりの視点から動きません。その姿勢は、海外の建築家が元々持ちあわせていないものなのではないかと思いました。

posted by KAZZ Satoh at 09:41| Comment(0) | 酒とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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