2020年09月15日

まちづくり関連本、など 1754 吉本隆明

ひきこもれ_R.jpg

「ひきこもれ」
吉本隆明著、SB新書、2020

元は、2002年に出版されたそうです。この新装版には、齋藤孝さんが解説を書かれています。文庫本などには解説がありますが、新書には普通はつきません。このことだけでも珍しいと思いましたが、冒頭にあります。ですから、吉本さんの話を読むより、齋藤さんの文章を先に読むことになります。面白いと思いました。斎藤さんによると、吉本さんの話は「おしゃべり」されたことが本にまとめられたようです。講演録ではなく、編集者によるインタビュー的な作り方なのだろうと思いました。

なので、読みやすいです。思いのほか、速く読んでしまいました。しかも、引きこまれるように。途中、しんどい章がありますが、そこを通り抜けて、最後の章に辿り着くと、なんだかすっきりします。この方は正直に生きることを決めた人なんだと、思いました。難しい本や詩を書く人と思っていましたが、この話を読んだことで、難しい本たちももしかしたら理解できるのかもしれない。と、思いました。本当に理解できるのかは、ともかくも。

この新書を知ったのは、東洋経済のネットのコラムです。ヨシタケシンスケさんが挿絵を描いていることと、本文が抜粋されて紹介されていたことで全部読んでみようと思いました。考え方が変化していくことを良しとし、しかしながら変化しても過去を引きずりながらのことであることを喋っています。内容によっては、キツイなあと思ったり、言い過ぎているのではないかと思ったりしますが、吉本さんが思っていることを喋っているわけですから、それを正しいと鵜呑みにする必要はありません。むしろ、そういうことを自分なりに考えることが大切なのだろうと思います。

吉本さんは歌える歌がない。と言います。独りで考え続けてきたからこそ、言えることなのだろうと思いました。僕も歌える歌がありませんが、それは信条的なものではなく、歌う鍵が見つからないからです。
posted by KAZZ Satoh at 13:26| Comment(0) | 関連モノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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