2020年09月23日

まちづくり関連本、など 1756 塩野七生

ローマ亡き後の地中海世界3_R.jpg

「ローマ亡き後の地中海世界-3」
塩野七生著、新潮文庫、2014

イスラム世界が変わります。イスラム世界をトルコが制圧します。それによって、地中海世界が変わります。変わらないのはイスラム側からの海賊行為です。しかし、それも変化しています。より高度になります。ローマ亡き後の地中海世界は副題にある通りに「海賊、そして海軍」の1000年だったようです。なんだかずっとイタリア半島は襲撃に遭っているようです。イスラム側の海賊に拉致され、何年かすると戻ってこられ、また焼き討ちにあう。そして、それが国対國。あるいは宗教対宗教の戦争に発展していきます。

何をしているのでしょう。人間は。争いが絶えないから宗教が必要なのでしょうか。宗教があるから、諍いは絶えないのでしょうか。塩野さんは「一神教の宿命」的なこと書かれています。キリストもイスラムも相手の神を批判しているのではなく、間違った道を歩んでいることを批判しているそうです。よく分からないと思うのは、自分が日本人だからでしょうか。それともアニミズム的な指向性によるものでしょうか。すべてのもの神が宿るという思いは、神の存在を微分セロにしてしまうのでしょうか。

ルネサンスとは、中世から脱却した時代と思っていましたが、それは陸地の上でのことのようです。地中海では、あいかわらず海賊が横行しています。エーゲ館世界の歴史のかなりの部分は、実は海賊の歴史であり、ヴェネツィアとトルコのせめぎあいの歴史だったのでしょう。島々にスポットライトが当たるのは海での事変が多くなるときです。それはすなわち、海賊の時代。なのかもしれません。

第4巻に向かいますが、これまでですでに地中海は多くの血を洗い流していることが分かりました。それでも鮮やかに青い海です。
posted by KAZZ Satoh at 15:10| Comment(0) | 関連モノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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