「Passers-by 静かな肖像」
児玉姫子著、クレオ刊、我孫子市民図書館蔵
写真には「力」があります。またしても、そのように感じる写真集を見つけました。
ポートレート集です。街往く人の。
どこの街だろうか?海外のどこか?
いや、この打ち放しコンクリートの仕上がり具合は日本じゃないのか?
この本実(ほんざね)型枠のコンクリート壁の仕上がりは、どこかで見たことあるような気がする。
これは日本だ。と、確信したのは、青山にある安藤忠雄さんが設計された商業ビルを見つけたときです。
でも、なぜ、それまで分からなかったのか?写る人々が日本人以外の人が多いからです。
日本(青山、表参道界隈)なのに、そうでない場所のような写真です。
もしかしたら、ブラッサイや、アジェ、ケルテスなどが撮ったパリの光景も、フランス人が見たらパリのようでパリでないように感じたかもしれません。
児玉さんは、そのような写真を撮りました。ぼくは、この人のことをまったく知りませんが、真摯に向き合ったのだろうと思いました。
何に?全てにです。写真に。自分の生き方に。そして、あとがきにあるように写真の道を開いてくれた方々に対して。
凄いなあ。と、思います。若ければ、この本を買っていたでしょう。そして、ブラッサイの写真集とともに毎晩のように眺めたと思います。
なぜ、今はしないのか?それは、今晩も会合があるからです。街に生きよう、と思うと、このようなことが増えます。

