「飛雲閣ものがたり」
荒木経惟著、本願寺出版社刊、我孫子市民図書館蔵
面白いものです。荒木さんの作品と思ってしまうと、飛雲閣でさえ荒木色に見えます。国宝の建造物だけの写真集ですが、どうも荒木色をプンプン感じます。
それは、読むこちら側の問題でしょう。
匿名で写真を並べられたらどうでしょうか?それでも荒木色を嗅ぎ取ることができるでしょうか?なんとなく、荒木っぽいな、と感じるかもしれません。まったく感じないかもしれません。
この写真集は、荒木さんと飛雲閣がせめぎあっているように感じます。荒木色にねじ伏せられているように思っていると、ぐわあと飛雲閣が現れてきます。なんだか、すごいモノを観ているような気がして、クラクラしました。
一番クラクラするのは、この本が「本願寺出版社」というところから発行されていることです。つまり、「公認」です。このことがスゴイと思いました。

