「京都、オトナの修学旅行」
山下裕二×赤瀬川原平著、淡交社刊、2001、我孫子市民図書館蔵
もう、この表紙だけで充分にアヤシイ。当然、借りました。今、手元にあるのですから、言うまでもないことですが。
山下さんは日本美術史の先生だそうです。赤瀬川さんは、説明するまでもないでしょう。
淡交社という出版社は京都にありますが、いいですね。このような本を出版してくれるので。ありがたいです。対談形式なので読みやすいですし、日常生活と寺社仏閣や日本美術が連続している感じがします。
やはり襖絵や屏風絵などは、それだけを取り出して鑑賞するのでは何か大事なものを見失うのでしょうね。納まるべき場所にあるからこその表現なのだと改めて思いました。
対話のなかで垣間見える「近代のものの見方」に対する考えも興味深く読みました。作家性を意識しない表現のあり方を考え直す修学旅行でもあったのでしょう。
この本は雑誌の連載をまとめたものだそうです。連載は2000年。単行本化は2001年。おそらく世紀末を踏まえての行動だったのだと思います。
で、この本を読んで京都に行きたくなったか?と問われれば、否と応えます。なぜなら、この本を読む動機が「京都に行きたい」だからです。読んでも読まなくても、京都には行かなくてはならないと思っています。いつも。

