2005年11月21日

まちのたね 000176 セッション第6夜(柏市)

BAO/BABB. Seesion が、Session 02 となりました。
02の一発目は、手賀沼の南側から農業と谷津田の未来を見据える男・杉野光明さんです。
 いきなりですが、ぼくのブログを読むより杉野さんのサイト(http://www.geocities.jp/suginofarm/)を読むほうが、断然分かりが早いです。ですから、もう読んで頂かなくても構いません。


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写真の右はしの後姿の方が杉野さんです。今回は、いつもと違うアングルから撮影しました。

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Session 02 のテーマは「東葛からの産直文化」です。それを踏まえて、杉野さんは「柏のライフスタイルと農業」というテーマを引っさげて登場です。
 レジュメの初っ端に、「まちの将来像とはまちの価値をあげる『商品企画』」とあります。やられた!と、思いました。この時点で、ぼくはノックアウトです。最近、強く感じるようになっていたことが、冒頭から登場です。
 喩えて言うならば、RCサクセションのライブに行ったら、一発目が「雨上がりの夜空に」だったような感じです。えっ、喩えそのものが分かりませんか?


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杉野さんは農業を営んでいますが、学者的視点、役人的視点、都市計画コンサル的視点、親の立場的視点、「家」や「集落」を守る立場的視点など複眼の持ち主です。それを身軽に使い分けます。仮面ライダー的に言うならば、「恐怖のトンボ男」です。
 写真のポスターは「ごはん一杯」がどれだけ環境保全に貢献しているかを解説されたときに使われました。つまり、田んぼが農薬を使わないでいれば、「まち全体がビオトープ」になることも可能です。という話です。
 しかし、農薬を使わないということは、カメムシなど登場して欲しくないムシたちも無視できませんよ。という話でもあります。ぼくたちは、昭和30年代以前のタフさが要求されるのです。映画「ALWAYS」は、懐かしがる物語ではありません。タフさが残っていた時代の物語です。


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杉野さんは、手賀沼の南側の水系と谷津田と大師講のルートを白地図に落とし込んで提示してくれました。ピンクの一点鎖線は分水嶺です。一点鎖線から手前の川が手賀沼に流れ込んでいます。それに沿うように黄緑色に塗られているのが谷津田です。
 手賀沼周辺の集落は、谷津田にできたそうです。そして田んぼを造りました。高台には畑を造りました。谷津田と高台の間は斜面緑地として残りました。斜面に残された樹木群は、高台の土留めの役割や谷津田との境の湧き水保全や谷津田の防風など、様々な役割を担っています。
 この話は、以前「東葛まちづくり交流会」でのシンポジウムと連動します。我孫子市では、景観保全、地域の財産保全として斜面緑地を維持する努力をしています。柏市(元・沼南町)でも早急に保全を考える必要があるでしょう。大規模な住宅地開発が、このような視点を持って行われているのか、とても気になるところです。

もうひとつ注目すべきことは、手賀沼南側の水系エリアと大師講のルート範囲がぴったりと重なることです。つまり、水系と谷津田はこの地の人々の交流圏であることが分かります。文化圏が成立していたということです。
 「文化」とは立派なことをすることではありません。絵を描いたり、文章書いたり音楽したりダンスしたり演劇したから「文化」ではありません。人々の生き様そのものが「文化」です。その人の生活スタイルが「文化」です。

杉野さんは、柏にもそのような「文化」がしっかりと存在することを示してくれました。では、今に生きるぼくたちは、何をすべきなのでしょうか?


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元・沼南町の柳戸辺りの谷津田をまとめた写真集です。もしかすると、写真のような風景が失われているところもあるかもしれません。
 杉野さんは、農業的見地から「柏地域の可能性」として、幾つかの方策を提案しています。「家庭田園」「体験農園」「保安林」「谷津の保全」などキーワードを提示してくれました。

ぼくの立場で考えるならば、「柏的な住まい方」の検討でしょうか?
 ぼくが住んでいる三小通りには、まだ昭和30年代の宅地が残っています。農村集落からすると歴史は浅いですが、それでもかれこれ40、50年の歴史をもつ訳です。このような「新興」居住域ですが、それなりの屋敷構えの「型」があります。ぼくは、マジメに考えなければいけません。
posted by KAZZ Satoh at 12:10| Comment(2) | TrackBack(3) | BAO/BABB. | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 仮面ライダーの第1話のタイトルは「怪奇蜘蛛男」でしたね。再生怪人が登場する10話くらいまでは画面が暗く、怪人も怖かったのを覚えています。「恐怖のトンボ男」は旧シリーズを意識しているのですか?それとも平成シリーズ?今年の劇場版は響鬼もファーストも今ひとつっぽくって残念。
Posted by mizdesign at 2005年11月21日 14:42
むしろ、「仮面ノリダー」でしょうか・・・
Posted by 佐藤K(KAZZ Satoh) at 2005年11月22日 12:06
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