「屋根より高い鯉のぼりより高い・・・」
一小通り商店街は今年も鯉のぼりを揚げています。5月5日は、言わずと知れた「こどもの日」です。
唄には「屋根より高い」と唄われたものですが、屋根よりビルのほうが高い現実を、21世紀のこどもたちの多くは見つめなければなりません。
唄のような風景を日本の望ましい風景と言われるのであれば、そうでない風景を創り続けててきた責任は、誰が持つのでしょう。
先日、NHKで、夜の7時半からの番組で茅葺き屋根の農家の風景が無くなっていることを嘆き、かつそれを保全する活動を放送していたと記憶しています。「風景」をキーワードにして問題を浮き彫りにしようとしていたと思いますが、いささか「情」に流された内容のように感じました。
「結い」が廃れたことを出演した作家は嘆いていましたが、そもそも「結い」のようなものを高度経済成長のなかで積極的に捨ててきたはずです。 「共同体保全」の話と、情に訴えるだけの「風景保全」の話と、農村風景が「日本人の心情」みたいな話に終始していましたが、番組からは「では、どうしたらいいの?」という話が見えないままだったように思います。
「農村」の風景を誰が積極的に壊して、誰がそれに触れないできて、誰がもはや「農村」なんて見たことない状態になってしまったのか。それを冷静に、かつ情に流されずに見つめる必要があるでしょう。
あるいは、もっと実効的に考えるならば、「かつての農村風景」の保全が無理だとしても「どうすれば日本の農業と、地方の共同体が保全されていくか?」ということを積極的に誰もが考える必要があるのでしょう。
本当は、こんなことを書くつもりで「鯉のぼり」の写真を引っ張り出してきたのではありませんでした。「こどもジャズライブ」と「鯉のぼり」を掛けるだけのつもりでした。
posted by KAZZ Satoh at 09:06|
Comment(0)
|
TrackBack(1)
|
野帖
|

|