2020年04月09日

まちづくり関連本、など 1689 槙文彦

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「槙文彦 都市環境デザインを語る」
JUDI編、1994

新型コロナウィルスにより様々なスケジュールが二転三転するなか、本段に潜んでいた冊子を見つけました。JUDI(都市環境デザイン会議)という団体が開催した建築家・槙文彦の講演と対談をまとめたものです。自分にとっては、このような冊子は有難い。文字数が多くないので読みやすい。また、講演録なので喋り言葉が文字化されているので読みやすい。話されていることが専門的なので、分かっていないことがあるとしても、読みやすいだけで有難いです。自分のような半端者にとっては、この手のものから理解を深めていかないとなりません。

1994年の講演ですから、今から四半世紀前のことです。しかし、槙さんが話されていることは、今でも古くなってはいないのだろうと思います。むしろ、「まちづくり」の考え方が定着してきていると感じられる今こそ「都市での過ごし方」の様々な様相を見つめなおす機会になるのではないかと思いました。

「都市」を「祝祭空間」とみなされることは少なくないと思いますが、槙さんは都会っ子なので、都市でひっそりと過ごす愉しみを語ります。槙さんにとって「東京」は非日常の場所ではなく、いつもの場所です。故郷が東京という方々が「都市」を語っていくことは大切なことだと思います。故郷が大阪の人。神戸の人。福岡の人。名古屋の人。仙台の人。サッポロ、、、もとい、札幌の人。金沢の人。それぞれの都市が故郷の方々がそれぞれの都市の感覚を語り、そこでの過ごし方を語ることが大事なのだと改めて思いました。東京やパリやニューヨークやロンドンが正解とは思いません。

この講演録で面白かったのは、槙さんはご自身のことを「おしゃべり」と言っているところです。
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2020年03月25日

まちづくり関連本、など 1688 ツジトモ

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「GIANT KILLING 54」
ツジトモ著、綱本将也原案・取材協力、講談社、2020

待ってました。と、毎回思っていますが、そうやって54巻目です。どんどんひとつひとつのプレーの描写が丁寧になっているので、1試合のページ数が膨れ上がっているように思います。しかし、それが面白い。この巻で日本とオーストラリアの試合の途中から始まっていながら、試合終了にいたりません。

ここで描かれている試合は、主人公にとって大きなポイントになるのでしょう。ですから、著者は丁寧に丹念にこの試合を描写しているのだと思います。連載を読んでいないので、オーストラリア戦の結果がどうなっているか分かりませんが、主人公の将来には「世界」が見えてきているようです。

春休みにすることがなくて悶々としてしまう人には、ジャイアントキング全巻制覇というのは、いかがでしょうか。まだ終わっていませんが、54巻を一気に読みとおすと、たぶん、充実すると思います。
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2020年03月24日

まちづくり関連本、など 1687 山下和美

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「ランド10」
山下和美著、講談社、2020

この物語は、終わりに向かい始めているのでしょう。この巻で、そのように思いました。先がどのような展開になるのかは、雑誌を読んでいないので分からないままですが、これまで触れられてこなかったことが明らかになろうとしています。そして、これまでの世界が変わり始めようとしています。

解明されている鍵は「そこに愛はあるんか?」ということなのかもしれません。次の巻は今年の冬の予定だそうです。元気でいようと思います。
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2020年03月18日

まちづくり関連本、など 1685 ローランド・ハーゲンバーグ

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「職業は建築家 君たちが知っておくべきこと」
ローランド・ハーゲンバーグ著、柏書房、2004

前から気になっている本でした。手にとっては、今は別の本を読んでいるから。と留めていました。しかし、古本屋で見つけてしまいました。あまりの値段の安さに買ってしまいました。有難いことです。しかし、しかし、自分は以前に読んでいたようです。柏市立図書館で借りていたようです。何も覚えていないということは、ボケてしまったのか。または、そのときは読まなかったか。どちらかでしょう。

この本は、「sur/FACE 14人の現代建築家たち」展に使われたポートレイト写真やカタログに掲載されたインタビューが基になっているとのことです。そして、同じタイトルの映画も作られたそうです。展覧会は2001年。映画は2003年だったそうです。このよう記してみると、この本の貴重性が浮かんでくるように思いました。それは、丹下健三、槙文彦、原広司、磯崎新、黒川紀章、伊東豊雄、安藤忠雄などなどの著名建築家のインタビューがこの一冊で読めるからです。個人的には、インタビューの最後が丹下憲孝となっていることが素晴らしいと思いました。丹下さんの前が妹島和世+西沢立衛、その前が内藤廣。この選択は、次の世代へスポットを当てるためのものだったのだろうと思いました。

日本語と英語が掲載されています。インタビューが長くないので、英語も目を通しました。どうやら、日本語に訳されていない部分があるようです。もしくは、英語で記述するときに注釈を矩て追記しているのかもしれません。

10数年前の内容ですが、面白かったので、また読もうと思います。何度か読むべき本があると思いますが、これは、そのひとつだと思いました。
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2020年03月15日

まちづくり関連本、など 1684 Number

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「999」

スポーツグラフィックナンバー、やるな。と思いました。野村さんの追悼特集を通巻999号に掲載するあたり、野村さんのことを思ってのことに違いないと思いました。ちなみに次号の1000号は「ナンバー1を撃て!」だそうです。そして、イチローのロングインタビューだそうです。

僕は小学生のときに野球をやっていましたが、そのときに野球教室的な少年向けの本のなかにキャッチャーの魅力を紹介する本を読んだことを覚えています。それは、野村さんが書かれたか、野村さんのことを紹介したかの内容だったと覚えています。そのときに、キャッチャーというポジションは面白いのかもしれないと感じました。そして、漫画「あぶさん」を読むようになりました。

父親が南海全盛期の頃を話するものですから、昭和48年に南海ホークスが日本シリーズに出場したときは、後楽園球場に観に行きました。それ以来、南海ホークスを応援するようになりました。ですから、「あぶさん」は南海ホークスを知るために読んでいたようなものです。

今回のナンバーの特集を買って読もうと思ったのは、江本さんと江夏さんのインタビューが載っていると知ったからです。そして、自分は野村さんを「監督」ではなく、「捕手兼監督」と強く思っていることに気がつきました。江本さんと江夏さんから知るエピソードに感じ入りました。そして、江本さんの野村さんへの思いが好きです。
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2020年02月29日

まちづくり関連本、など 1678 浦沢直樹

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「あさドラ!3」
浦沢直樹著、小学館、2020

新聞に大きな広告がありました。この漫画だけでなく幾つかの漫画が併せて紹介されていました。小学館、やるなあ。と思いました。

ところで、この漫画。その先がよく分からない感じがいいです。浦沢さんは、こういう語りに優れているのだと改めて思います。第4巻は、今年の秋に発刊予定だそうですが、それまで待てないと思いました。雑誌は買わないので、「待てないな」と思うに留まりますが。
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2020年02月28日

まちづくり関連本、など 1677 鈴木恂

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「建築家の住宅論 鈴木恂」
鈴木恂、鹿島出版会、2000

手軽な本です。建築家が自らの建築作品を語りますが、文章も多くなく読みやすい本です。しかし、中身が易しいかというとそうではないと思いました。読みやすい文章とアクソメを多用する図面と建築写真家による写真から住宅の魅力を探るのですが、これがなかなかの深みにハマるような、、、それが愉しいような、、、、そして何度も見返してしまうような、、、、

つまりは、自分は鈴木恂さんの建築が好きなのだろうと、改めて気がつきました。別の本も引っ張り出してきて、眺め始めています。なんだか、やっていけそうな気になってきました。
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2020年02月21日

まちづくり関連本、など 1676 バウンド

「60分でわかる! SDGs超入門」
バウンド著、技術評論社、2019

とても分かりやすいと感じました。ひとつの項目に対して見開きページでまとめられていて、左側は簡潔明瞭な文章。右側はそれの図解。このまとめ方と提示の仕方は、とても参考になります。自分はプレゼンが上手くないので、このような本は有難いものです。

さて、「60分でわかる!」とありますが、自分の場合は数日かかって読み終わりました。それは、SDGsのことがよく分かっていないからです。でも、なんとなく分かってきました。全地球規模での目標設定を行うことが何をもたらすのか?そして、ビジネスにおいて何故SDGsを無視できなくなるのか?そのようなことが、この本で大枠の把握ができたような気になりました。

おそらく、この本は身近に置いて時折眺めることでしょう。今後、ますます17のアイコンを見かける機会が増えるでしょう。そのたびに、あのマークは何を意味しているか、確認することになると思います。

目次の後に「ご注意」があります。そこに、「本書の一部、あるいは全部について、いかなる方法においても無断で複写、複製することは禁じられています」とあります。表紙も写真もまずいのだろうと思いましたので、掲示しないこととします。
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2020年02月11日

まちづくり関連本、など 1675 谷川×和田

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「ともだち」
谷川俊太郎・文、和田誠・絵、玉川大学出版部、2002

次男が幼稚園生のときに、幼稚園からいただいた本です。何かと整理月間に入っているといいながら、思うように進んでいませんが、このようなものを発掘します。おそらく以前にブログにあげているのではないかと思いますが、そんなことはお構いなしに再び書きます。前のことは全く覚えていないので、構いません。

いやあ、いい本です。こどもだけが読むものではありません。自分みたいにすさんだ人間に沁みます。反省したりします。泣きそうになります。でも、オジサンなので、祝日の昼頃ですから、こらえます。谷川俊太郎も和田誠もすごいです。シンプルに表現する姿勢を見倣わなければなりません。

英訳して、谷川俊太郎のニュアンスが伝わるのだろうか?などと、アホな心配をします。それは、ピーナッツブックスの日本語訳が谷川俊太郎だったから日本でヒットしたのだろうと、勝手に思っているからなのかもしれません。
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2020年02月09日

まちづくり関連本、など 1674 木村友祐

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「幼な子の聖戦」
木村友祐著、集英社、2020

出たばかりの本です。出る前に予約しました。芥川賞候補になったからではなく、白崎映美さんのSNSで知ったからです。上々颱風の白崎映美さんが「イサの氾濫」を紹介してくれたことをきっかけに木村さんの小説を読むようになりました。それは、登場人物が南部弁で話すからです。南部弁という言い方が正しいのかどうかは分かりませんが、木村さんは八戸出身で、青森県でも南部藩だったエリアの話が幾つもあるので、登場人物たちは、そのエリアの東北弁で会話します。ですから、正確なことは分かりませんが、自分は「南部弁」と書きます。

なぜ南部弁かというと、自分の両親が現在の岩手県二戸市出身だからです。子どものころから聞き馴染みのある喋りが活字になるとどうなるのか?ということに興味を覚えました。そして、それぞれの小説のなかで南部弁で現代を語っていきます。これは凄い仕事なのではないかと思いました。「日本語」ではなく、各地の方言で小説を成す、という仕事は必要なことなのだろうと思いました。
 そして、木村さんが書かれる小説世界にもはまり込んでいきました。南部弁への興味だけだったら、最新刊を読みたいという気持ちにまではならなかったかもしれません。

自分が木村さんの小説に惹かれるのは、ご本人が実態感したことばかり書かれているのだろうと思うからです。今回のタイトルになった「幼な子の聖戦」は青森県三戸郡が舞台となっていますから土地勘があるのでしょうが、それだけでなくひとつひとつの描写が生々しいと感じます。まるで、本人がすべて体験したことをフィクションにしているのではないかと感じます。

「天空の絵描きたち」という小説も併録されていますが、ビルの窓清掃をする人々を描いたものですが、作業ひとつひとつの描写や、作業員の心理などがリアルに思いました。作家の腕だと言われればそれまでのことですが、それを超えた何かを今回も感じました。

今回の単行本には2編が収録されています。「幼な子の聖戦」は2019年に雑誌に発表されました。しかし、「天空の絵描きたち」は2012年に発表されたものとのことです。発表したからといってすべての作品が本になるのではないことを知ります。雑誌に発表されただけだと読む機会を見失います。白崎映美さんが「イサの氾濫」を多くの方に紹介したことで、これも単行本になりました。こういうことを知ることができたのも、木村さんの小説を読み続けようと思った理由なのだろうと思います。
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2020年02月08日

まちづくり関連本、など 1673 千葉県建築士会夷隅支部

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「いすむすび Vol.0」
ISUMI エコミュージアム推進部会発行、2020

千葉県建築士会夷隅支部の支部長が千葉県建築士会各支部長宛てにデータ送付をしてくれたフリーペーパーの印刷物です。昨日、千葉県建築士会による「建築相談」にかかる研修会にて頂きました。夷隅支部長は自分と大学院のときの同級生です。隣の学科出身なので、学部のときに面識はありませんでしたが、大学院のときは授業で一緒でした。彼が送ってくれたこともありますが、ここ数年の夷隅支部の活動に注目しています。2018年度の支部交流会のテーマは「地域で稼ぐ」という内容でした。これまでの建築士会では考えられないような切り口です。あのときは「やられた!」と思いました。柏でもできるのに!と。その翌年は柏支部が当番でしたので、夷隅支部と同じような視線でのまちづくりではなく、柏の葉で展開されている未来を創るまちづくりを紹介することとなりました。そのようになったのも夷隅支部のおかげと思っています。

さて、このフリーペーパーですが、改めて「やられた!」と感じました。「くやしい!」とも思いました。中を開くと実測図面が2つあります。これが悔しい。伊達に集落調査を行う研究室にいたものですから、実測図面を見ると心が動きます。この数年来、千葉県建築士会はヘリテージマネージャーの育成に力を注いできましたが、その成果のひとつが夷隅支部のフリーペーパーとして現れたと思いました。素晴らしいことです。

そして、老婆心が湧きました。細く長くフリーペーパーを発行し続けてほしいと思いました。担当者は入れ替わると続かなくなることが多いものですが、そういうことが起きないことを願います。役所などと異なりますから、支部長が代わるとなくなるようなものではないと思いますが、ネタが尽きるようなことがあっても、強引にでも発信し続けることを期待します。まあ、2018年の支部交流会の様子を見る限りですが、夷隅支部からネタが無くなることはないでしょう。むしろ、いつもイキのいいネタには事欠かないと思います。なんと言っても、漁業が盛んなエリアですから。。。。。お後がよろしいようで。
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2020年02月06日

まちづくり関連本、など 1672 日立東大ラボ

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「Society 5.0」
日立東大ラボ著、日本経済浸潤出版社、2018

以前に、この執筆陣に加わる若き研究者から紹介してもらっていたのですが、ようやく読むことができました。SDGsという言葉が聞かれるようになってきていますが、それに呼応しているのだと思いますが、「Society 5.0」という基本理念が日本から発信されたのが2016とのことです。そして、基本理念の解説とこれからの課題などをまとめたものが、この本ということだと理解しました。

日立東大ラボとは、日立製作所と東京大学が一緒になって新しい研究体を創ったものということだそうです。産学連携という概念とは異なるそうです。自分の経験値のなかから理解すると、産官学という場合は一緒の組織ではなく、それぞれの組織からの出向部隊がそれぞれの権益を譲らないままに融合することなく進んでいくものかと。しかし、日立東大ラボは、そのような弊害を取り払った関係性の組織体なのでしょう。

表紙に巻かれた帯が、この思想の根幹を語っていると理解しました。帯はそういうものだから、改めて言うまでもないことですが、「サイバー空間とフィジカル空間の融合によるイノベーション」と書かれているのは、変革のゴールが「居住の価値」の向上にあるとのことです。ですから、日立東大ラボ長は都市計画が専門であられる出口先生なのだと理解しました。

都市計画は、現時点で相当にサイバー空間を扱っているのだろうと感じていました。三井不動産が手掛けている柏の葉のスマートシティを知ると、都市計画は物理的な空間だけを整えていればすむ世界ではないのだろうと思っていました。ですから、この本で語られることはこれからの都市計画に必要なのだと感じます。そして、都市計画の概念というか守備範囲を超えていく宣言をしたのだと受け止めました。

そうなると、都市計画分野とリニアに繋がり隣接する土木や建築の分野も、この日本初のSociety 5.0のことを知っておく必要があるのでしょう。行政や大学研究者はもちろんのこと、建築士会などの自覚団体や建設業界なども実務団体なども。そうやって、自分たちの守備範囲を少しずつ広げていく努力と、他分野への理解。共生への柔軟な態勢づくりなどをしていく必要があるのでしょう。平たく言うと「思考の柔軟体操」を今のうちから進めていかないと、取り残されてしまうような気がします。
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2020年01月31日

まちづくり関連本、など 1671 鉄骨造

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「最高の鉄の家をデザインする方法」
建築知識編、2014

以前に購入したものですが、改めて引っ張り出して読んでいます。というのも、どうも鉄骨造がピンとこないからです。RC造や木造のような馴染みがないからだと思います。どうも面白くなるような気がしません。しかし、このような本を見ると、上手いなあと思います。

たぶん、鉄骨造が持つ魅力を理解できていないのだと思います。木造やRC造は構造躯体と仕上げ材が一体化していくような気持ちになりますが、鉄骨造はそうではありません。鉄骨の構造体に壁や床を着せ替えのように取り付けていくような感じが、自分ではしっくりこないのかもしれません。自分が考えていくと、どうしても張りぼてなものになっていきそうで、、、、

また、省エネ基準に見合うものを考えるとなると、鉄骨剥き出しやカーテンウォールや、薄い皮膜などが、どこまでクリアできるのか。コスト面、高気密高断熱、エネルギー再生利用、HEMS、ユニバーサルデザイン、街並み景観、などなど整理がつかないままにいます。

鉄骨造の構造の魅力も分かっていないのでしょう。それはなんなのか?モヤモヤが晴れるまで、まだまだ時間がかかりそうです。もうへこたれている余裕はありません。なんとかしなければ。
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2020年01月24日

まちづくり関連本、など 1669 谷口吉生

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「私の履歴書」
谷口吉生著、淡交社、2019

日建新聞に連載されている「私の履歴書」で、谷口さんが書かれたものが本になっています。これを知ったときに、書店に注文できるかと思いましたが、在庫がないような案内がでました。それで諦めていましたが、ギャラリー間で見つけることができました。帯にもありますが、「語らない」建築家とのことで、この本は貴重だと思っています。

この本は建築に関わる人にとっては谷口さんの建築作品遍歴を網羅できるものだと思いますが、建築系以外の方にとっては、著名なる建築家のもとに生まれた方が、父をどのように意識しながら建築家として大成されたか。という物語でもあります。

金沢に開設された「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」のために出版されたとありますが、できることなら谷口吉郎さんの「私の履歴書」も読んでみたいものです。可能ならば、復刻版を。建築を目指す方々にもお勧めの本のひとつだと思います。新聞のコラムですから、多くの方にとって読みやすいものだと思います。
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2020年01月20日

まちづくり関連本、など 1668 福島香織

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「ウイグル人に何が起きているのか」
福島香織著、PHP新書、2019

知人が貸してくれました。なかなかに重い題材です。知らないことばかりでした。著者が「あとがきにかえて」で書いていることが沁みました。国境が隣国と接していない国の心理を分かりやすく書かれてるように思いました。

ウイグル人が置かれている状況が丁寧に書かれていると理解しましたが、世界中で様々なことが起きていることを、この本を通じて改めて考えます。第二次世界大戦は終わっていない、とどなたかが言っていたことを思い出します。そして、古代から人間の歴史は、このようなことを繰り返してきているのだろうとも思いました。

SDGsというキーワードが目に付くようになり、多様性の重要さに注目が集まっているように感じていますが、それは、世界の現況の裏返しなのかもしれないと思いました。知らないということは、佳いことではありません。自分に何ができるか分かりませんが、まずは知ることだけでも。

本を貸してくれた方に感謝しています。
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2020年01月17日

まちづくり関連本、など 1666 

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「建築家のデザイン集合住宅」
竢o版社、2004

ふと、ときどき本棚から出しては眺めます。そして、建築の専門雑誌にはない編集方法を面白いと思いながら、図面情報が小さくて分かりにくいことに嘆きます。魅力的な集合住宅がいくつも掲載されているので、図面を読み解きたくなります。しかし、図面は不動産業者の広告のようで、しかも表記に誤りがあるように見受けられるものもあります。これが残念です。

というものの、ときおり開いてしまうのは、なんらかも刺激を受けたいと思うからでしょう。それは、設計者側からの視点ではない編集方針を感じるからかもしれません。渡辺敦の建物探訪に通じるところもあるのかもしれません。

2004年に発行されているので、掲載されている集合住宅は、今から約20年くらい前のものということになります。これらのデザインは古びたでしょうか。それとも、今できあがったものと思うでしょうか。建築デザインの賞味期限のようなことを、少し思いました。
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2019年12月27日

まちづくり関連本、など 1650 モーリス・センダック

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「父さんが かえる 日まで」
モーリス・センダック著、アーサー・ビナード訳、偕成社、2019

アーサー・ビナード訳として出版されました。以前にも日本語訳があったような話を聞きますが、詳しくは分かりません。新聞の下段の図書広告で見つけました。こういうのは買って読むのがいいだろうと思い、ハックルベリーブックスに頼みました。

センダックといえば「かいじゅうたちのいるところ」が有名ですが、その他に幾つも面白い作品があります。この本も、子どもたちは自由です。そして、怖がっていない。むしろ、状況を乗り越えていくために真っすぐ進んでいっているようにも思えます。なんだか、素晴らしいと思います。

どうして、このような本を描くことができるのでしょうか。。。。。ゴブリンがやってきたようです。このへんで終わります。
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2019年12月20日

まちづくり関連本、など 1648 ヤマザキ・マリ とり・みき

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「プリニウス\」
ヤマザキ・マリ とり・みき著、新潮社、2019

またしても出版日を忘れていました。たいしたことではありませんが、ちょっと悔しいです。この漫画は、史実を基に作者たちの想像力を働かせて補われています。その解釈について巻末に作者たちの対談があるので、その様子がよく分かるのが有難いです。漫画や映画などにつきまとう大変さが感じられます。空白は許されにくいでしょう。こういうところが文章だけで著されるものと異なります。

プリニウスという当時の変人すぎる逸人を主人公にしながら、おそらくは古代ローマの最大なる転換点のひとつを描こうとするお二人が凄いと思っています。キリスト教がローマ世界に浸食していく様子が、この巻の後でどのように描かれていくのか。個人的には興味あります。次は出版日を逃さないようにしたいものです。
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2019年12月17日

まちづくり関連本、など 1647 内藤廣

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「インナースケープのディテール」
内藤廣建築設計事務所編著、彰国社、2006

彰国社が出版しているディテールもののひとつです。2006に買っていました。これまでも時折、眺めていました。ですから、初めて読んだものではありません。しかし、なかなかブログにあげる気持ちになれませんでした。それは、自分に問題があります。読み込めた気がしなかったからです。今、読み込めたからブログにするのではありません。なんとく自分が踏み込めたような気がしたので書くことにしました。。

内藤さんはインナースケープという言葉を使います。建築のディテールに宿る風景のことを指す言葉としてます。こういう言い方が分からなかった。それは、自分が建築する作業から離れてしまっていたことを示すのだと理解しました。今年、住宅設計と現場管理に携わることができたので、たぶん、内藤事務所の本を読みたくなったのだと思います。それは、図面が描き切れていなかったからです。もっとしっかりとしなければなりません。誰もができているだろうことが出来ていないことを理解しました。これでは、現場に申し訳ありません。

内藤事務所には、自分の大学の研究室の先輩や、大学の同期が勤めていました。巻末にあるスタッフ一覧にも登場します。そういう理由もあって、この本を手にしているのですが、内藤事務所の建築は構成的で明解で、しかし、複雑でディテールが見ごたえがあり、いわゆる何度でも見たくなる建築だと自分は感じています。玄人の仕事というように思います。構造と設備との密接な関係性を考え抜いているように思いますし、建築が建つ地域のことを積極的に考えていると思います。見習うべきことが幾つもあります。

2019年はもうすぐ終わります。もう、2020年に向けて気持ちを動かさないといけません。そうでないと、昨年と同じになってしまいます。昨年は、仮歯で不安定吾状態でしたが、今年はそうではありません。年末に仮歯が抜けてしまう心配をする必要もないのですから。ちょっと、張り切ろうと思います。
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2019年12月16日

まちづくり関連本、など 1646 北野辰一

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「戦後思想の修辞学」
北野辰一著、アーツアンドクラフツ、2019

自分にとって難解なタイトルの本を今年のうちに読み終わることができるとは思っていませんでした。しかし、思いのほか文体は読みやすく、、、、書かれている内容については分からないことだらけですが、、、、気がつけば、来年になるまでに半月くらい残っています。門外漢の自分にとっては分からないことばかりでしたが、読んでいるときの気分はかつて体感したことがあるものでした。それは、著者がこのペンネームを用いるはるか以前のことですが、彼が勧めた「隠喩としての建築」読んだときと似たような感慨が起こりました。おかげで、柄谷行人を知り、よく分からないままに何冊か読み、当時はニューアカデミズムが流行っていたこともあってか文化人類学の本も紹介され、大学では集落を調査する研究室を選ぶこととなり、、、、そして、今日に至っています。

著者は、誤解を恐れず平たく言ってしまえば「幼馴染」となってしまうのでしょう。おそらく彼も自分も今更幼馴染という言い方には恥ずかしさが出ると思いますが、この本の巻末にある松本輝夫さんが書かれたことを読むに至り、幼馴染と今回くらいは言っても許されるかかな、、、
 自分が、この本を読んで理解したことは、彼が20代はじめのころから考え続けていたことを30年以上かけてゆっくりと醸成させただけでなく、ようやく決着をつけられたのではないか、ということです。この本を読んで、昔から言っていたこと。大学生になって詩の同人誌を出したこと。「差別」という問題に普段とは異なる慎重な姿勢を見せたこと。演劇を続けていること。などなどが、ひとつに纏まる時期が来たのだろうと思いました。

互いがオトナになってからは、ほとんど会うこともなかったので、自分が思っていることは概ね間違っているかもしれません。また、彼のことだから本当は何年も前に本を出していてもおかしくなかったのかもしれません。ですが、自分が感じたことは、あるいは、自分なりに分かったことは、上記のことです。ということなので、「おめでとう」と言います。何も分かっていないがために、簡単に言います。まるで遠い親戚のひとりが無神経に言ってしまうように。
 しかし、この本を読み始めたときの自分の気分は、まさに遠い親戚が「あいつも立派になったもんだな、、、何が書かれているか、さっぱり分からんが、、、、」的な気分に包まれていました。それが、途中から「隠喩としての建築」の感慨になっていきましたから、驚きました。ということで、彼が、やがて、また本を出すならば柏の本屋注文することにします。つまりは、応援しているということで、期待しているということです。

久しぶりに長い文章を書いていしまいました。自分の決め事に反して。
大倉君(著者の本名)、お疲れさまでした。よいお年を。

さて、現場に行ってきます。別の「幼馴染」が依頼してくれた現場の工事の進み具合を見に。
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