2019年09月29日

まちづくり関連本、など 1628 Rick Kelly

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「Carmine Street Guitars」
ロン・マン監督、2018

ありがとう、キネマ旬報シアター。と、まずお礼を言います。柏みたいな街にこのような映画館があることは、まるで、変わりゆくグリニッジヴィレッジに残り続けるカーマイン・ストリート・ギターズという名のギター工房があることの貴重さを同じなのではないか。などと思ってしまいました。

この映画はニュー・ヨークの建物から出てくる廃材を活用してギターを作っている工房の1週間を描いたドキュメンタリーですが、同時に変わりゆく街の様子を残り続ける小さな店を通して描いていしまっているのだなあ、と思いました。それと、廃材となる木材のヴォリューム感たっぷりなこと。これに驚きです。

日本の建物を解体したときに、同じような、つまりはギターに使えるような厚みと長さをもった廃材がでてくるのだろうか?いや、そもそもの造りが異なるので、難しいだろうと思いました。玄関の上がり框の一枚板のケヤキ?小料理屋のカンターに使われる松材?豪農の民家の大黒柱のヒノキやスギ?あ、こういう材料でギターは出来ていませんね。エレキギターは、極端な言い方をすると、アメリカで採れる樹木でできている。。。。と言ってもいいのかもしれません。などと、余計なことを思いながら観ていました。

その他のことは、内容に触れるような話ばかりになるので、これで終わりにします。
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2019年09月08日

まちづくり関連本、など 1624 BLUE NOTE

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「BLUE NOTE RECORDS BEYOND THE NOTES」
ソフィー・フーバー監督、2018

日本で公開されたばかりの映画を観ました。タイムリーに観ることは久しぶりです。またしてもキネマ旬報シアターに感謝です。最近はキネマ旬報シアターばかりです。

この映画を観ることができてよかったのは、ブルーノートというレコード会社の見方を誤っていたことを知ったことです。「ジャズ」のレーベルだと思い込んでいましたが、近年はジャズだけではないということが分かりました。ジャズファンは周知のことでしょうが、自分のような門外漢は分からずにいました。そして、今でもミュージシャンファーストなのだと知りました。

邦題は「ジャズを超えて」と訳されていますが、「音符を超えている」ということのようです。邦題の訳は、おそらくこれでいいのだろうと思います。しかし、たぶん、ちょっと違うのだろうと思いました。的確な言い回しを見つけるのは難しいそうです。

もう一度、観たいと思いました。
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2019年08月15日

まちづくり関連本、など 1619 原一男

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「ゆきゆきて神軍」
原一男監督、1987

公開当時、見る機会を失っていました。あれから30年。柏で観ることができるとは思いませんでした。キネマ旬報シアターに感謝です。この映画は昨日にアップした「野火」と一日おきに上映されています。二日続けて、朝一で重たい映画を観ることとなりました。この映画を観終わったとき、言葉が出ませんでした。

「野火」と「ゆきゆきて神軍」の共通点は、戦争というものを問い直すというところにあると思います。そして、この二つの映画を続けて観ると、もう一つの共通点に気がつきます。それは極限時における人の道を越えてしまう行為について。しかしながら、この映画の中心人物である奥崎さんの関心ごとはそこではありませんでした。同胞たちが、なぜ銃殺されてしまったのか。しかも、終戦が分かった後になって。この一点の追求が映画の中で進んでいきました。その執念は凄まじいものでした。

この映画が公開されて30年が過ぎました。これまで奥崎さんのことはどのように語られてきたのでしょうか?自分が、この映画を観ていて辛くなったのは、奥崎さんが激高してかつての上司を殴り始めるからです。そして、正義のための暴力は許されるというようなことを喋っていることです。また目的のためには手段を選ばない感じも描写されていました。

ドキュメンタリー映画であることから、様々なことを考えさせられます。奥崎さんが追及した真相の内容について。奥崎さんのふるまいについて。サポートし続けた奥様のこと。黙し続けた人々の思い。そして、ドキュメンタリーという手法について。などなど。ずっとずっと考えさせられるのだろうと思いました。
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2019年08月13日

まちづくり関連本、など 1618 塚本晋也

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「野火」
塚本晋也監督、2014

100分de名著という番組があります。そこで、野火が採り上げられた際に流れた映像は、塚本作品の野火でした。それが、今、柏のキネマ旬報シアターで上映されています。

映画は人を騙します。どのように騙すかは、パンフレットなどを読むことで分かってきます。この映画は全編、フィリピンで撮られたとばかり思っていました。エンドロールに深谷という文字を見つけたときに「?」が浮かびました。そして、パンフレットを読んだときに、相当のショックを覚えました。パンフレットの類は、鑑賞後に読むものです。

この映画を観ながら、水木しげるの作品を思い出しました。共通するものがあると思いました。戦争体験を黙する方が多いと聞いたことがあります。原爆体験を最近になってく千恵雄開く方がいることをテレビなどが教えてくれます。この映画を観て、「語らない」のではなく「語ることができない」のだろうと思いました。それでも、戦争の現実を知る機会が増えることは大切なことだと感じます。自分に引き寄せて考えることが必要だと感じます。

法律がどうあれ、何かが変わると、簡単に世の中は変わるだろうから。
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2019年08月05日

まちづくり関連本、など 1614 短歌四首

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「ひかりの歌」
杉田協士監督、2017

2019の年始から公開されたそうです。東京から各地へ。そして東京に戻ってきたそうです。昨日(8月4日)、東京写真美術館内のホールで映画を観ました。終わった後に、監督と出演者3人によるトーク。そして、ホワイエでの役者さんたちとしばしの会話ができたことに、感謝しています。

妻に誘われて行ったのですが、とてもよい映画でした。短歌四首をモチーフにした四つの物語が、少しずつ重なり、それぞれの主人公である女性たちの日々が描かれています。ヨーロッパ映画を日本人が創ると、このようになるのだろうと思いながらナレーションのない映像を観ていました。ナレーションなはく、主人公たちの状況説明もなく、物語に肝心な部分の説明的な描写もなく、、、、短歌を読んだときに思うような描かれていないところを想像しながら観ていました。

四つの物語のひとつは全編千葉県内で撮影されたそうです。このなかから2本が、ちば映画祭に出品されたそうです。2016年に。ちば映画祭を知りませんでした。知らなかったことが、ちょっと悔しいです。監督の意向でDVDにはしないそうですから、また映画館で上映されることを願うしかありません。監督が以前に創られた映画も併せて、キネマ旬報シアターでやってほしいです。
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2019年06月24日

まちづくり関連本、など 1600 1970

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「Festival Express」
2003

柏で観ました。キネマ旬報シアターが柏にある限り、そこで観たときの枕詞的な表現となります。

さて、この映画ですが、よくぞこんな企画があったものだと思います。そして、よくも実現できたものだと思います。1970は世界中に「自由」が生きていたのかもしれません。当時の観客たちの様子も映像で示してくれていることも面白いです。ウッドストックも同じように思いますが、これらは「音楽イベント」ではなく「社会現象」だったのでしょう。

このときの映像が40年以上も放置されていたこと、さらには現像もされていないものがあったことなどに驚きます。企画側は大変な状態だったのでしょう、後始末が出来なかったのでしょう。放置されていたことは幸いだったのかもしれません。ウッドストックでも思いますが、敵うことなら、公開されていない映像を観る機会が生まれることを願います。ウッドストックとフェスティバル・エクスプレス、そして、真夏の夜のジャズなどは音楽史にとっても貴重なるアーカイブなのではないかと思います。

また観たいです。DVDでもよいのですが、スクリーンでのほうがもっといいです。
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2019年05月12日

まちづくり関連本、など 1589 ピアソラ

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「ピアソラ 永遠のリベルタンゴ」
ダニエル・ロゼンフェルド監督、2017年

ドキュメンタリー映画です。キネマ旬報シアターで観ました。柏でこのような映画を観られることに、今回も感謝しています。

この映画を観ていて思い出したのが「MY ARCHITECT」です。建築家ルイス・カーンの息子が自分の父がどういう人であったのかを追い求める映画ですが、「ピアソラ」も彼の息子がストーリーテラーとなってピアソラの人となりが紐解かれていきます。カーンの息子はカーンのことをよく知らないので「亡き父」を探しに行きますが、ピアソラの息子は常に傍にいました。晩年は合わない年月がありましたが、それが息子に様々なことを思わせているようでした。息子と記していますが、この方は1945年生まれとのことですので、70を越えています。

この映画は、もっとも傍にいた最後の証人とも言うべき息子さんが健在のうちに偉大なるピアソラの足跡を映像として残したものです。息子さんにはお姉さんがいたようです。その方が自伝をまとめられているそうですが、息子さんは父の自伝を映像でまとめたのでしょう。

ピアソラはタンゴの新しいかたちを作りました。そのために闘っていたことを知りました。「闘う」人は歴史に残るのだと思いました。歴史に残るために闘うのでは本末転倒ですが、闘う姿勢は大切だと改めて思いました。老け込んでいるわけにはいきません。
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2019年03月12日

まちづくり関連本、など 1568 岩崎雅典監督作品

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「福島 生きものの記録」
岩崎雅典監督、2013

3月10日(日)、柏にあるハックルベリーブックスで上映会が開かれました。3月11日に起きた東日本大震災の翌日、福島第一原発が放射能を大量に放出しました。立ち入りが出来なくなった区域に残り牛たちの世話をする方々を追ったドキュメンタリーです。

岩崎監督は淡々と描きます。個人的な感想に留まりますが、イデオロギー的な演出ではないと思いました。また、ジャーナリスティックな正義を振りかざすものでもないように思いました。それは、この映画の制作会社である群像舎の姿勢なのでしょう。「ワイルドライフへようこそ」と群像舎のサイトに書かれています。この視点から、福島の状況を追ったものだと理解しました。

ぼくは、このような映画が好きだと分かりました。この映画の続編があるそうです。第5作まであるそうです。できれば、続編を見たいと思いました。

今回は、ハックルベリーブックスの2階での上映で、十数人を集めてのものでした。ですから、上映後の茶話会が開かれ、残った方々が感想を述べあいました。これが、素敵だと思いました。ありがとうございます。
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2019年02月11日

まちづくり関連本、など 1559 ガンジス川

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「ガンジス川に還る」
2016

インドの映画です。しかし、踊ったり歌ったりがメインではありません。ガンジス川に還ることがメインテーマです。岩波ホールで昨年(2018年)に上映されたようです。それが、柏にあるキネマ旬報シアターにて上映しています。いつも思うことですが、柏のような街にキネマ旬報の名前がついている映画館があることが不思議でなりません。そして、この不思議さに感謝しています。

聖書入門の本を読み終わった直後に、ガンジス川です。自分の人生はどうなっているのか?と訝ることもなく映画を観ました。このような流れになるのも家庭の事情です。様々な影響を様々なかたちで受けていると、このようなことが起こります。というような具合が、映画の中の主人公である中年男性にも起こります。もっとも主人公のほうが話が深刻です。この先は映画をお楽しみいただくのがよいです。

この映画の英語タイトルは「HOSTEL SALVATION」です。これを字幕では「解脱の宿」と表現していました。直訳すると「救済安宿」となるでしょうか。このほうが自分には腑に落ちました。「解脱」とすると主人公のお父さんにスポットライトが当たるような気がしますが、「救済」とすると主人公にライトが当たるような気になります。もっとも「解脱」は中年男性で、これからも人生が続く主人公にも当てはまるのかもしれません。

宿のご主人というのか、解脱の守護者というのか、その方が言いました「死ぬ覚悟ができていない」と。この宿に来る人たちは「死期」を感じたから来るのですが、それでも「覚悟ができていない」と言われます。しかし、できているはずの人が長く生きていたりします。そういうことがそのままというか、未整理のままというか、混沌というか、そんなこんながそのままにガンジス川の傍でそのままにあります。そして、荼毘に付されたり、川に流されたりしています。このような場所が残っているほうが、健全なのだろうと思いました。
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2018年12月16日

まちづくり関連本、など 1534 ビクトル・エリセ

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「ミツバチのささやき」
ビクトル・エリセ監督、1973

柏にキネマ旬報シアターがあることに感謝します。「ミツバチのささやき」のような映画を観る機会をいただきました。キネマ旬報による1970年代ベストテンにランクインされているそうで、それで上映されました。かつて観たことがあるものを再度、スクリーンで観られることは幸運なことだと思います。

しかし、小さな衝撃を覚えました。自分がストーリーをほとんど覚えていなかったことに。冒頭でハチの巣箱がたくさん出てきますが、そこは覚えていました。しかし、その後は初めて観るかのようでした。果たして自分はこの映画を観たことがあったのでしょうか。もしかしたら観たつもりになっていただけなのかもしれません。

ヨーロッパの映画は好きで嫌いなのは、説明がないところです。時代背景や家族の状況、政治的な側面、それぞれが抱えている事情、宗教的な問題などなどが掴み切れません。だから、知識が足りない自分には「詩を朗読されている」ように思う時があります。なんとなく美しいけど、それしか分からない。。。。若いころに観ていたとしたなら、このような感覚で浮遊していたのでしょう。

この映画を観ながら今読んでいる本の内容が浮かんできました。本は「中空構造日本の深層」です。著者は河合速雄。このなかに「民話と幻想」という論考がありますが、ちょうどここを読んでいます。「幻想」をどのように考えるかという話だと思って読み進めていますが、現実と虚実がないまぜになって、その区別があいまいで、いや、どちらも本人にとっては「目の前に起こったこと」として実感があるものなのだと映画の主人公を観ながら思っていました。

主人公の少女に見えるものは、すべて本物なのだと思いました。他人には見えていないものであっても。そういうことは、実は大人になっても起きているだろう思います。
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2018年08月11日

まちづくり関連本、など 1498 THE BAND

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「THE LAST WALTZ」
マーティン・スコセッシ監督、1978

1978年にサントラ盤というか、ザ・バンドのラストライブ盤を買いました。あれから40年。ようやく映画を観ることができました。しかも、柏で。柏にキネマ旬報シアターがあることに感謝します。スコセッシはボブ・ディランのドキュメント映画も作成しています。それよりもはるか前にラスト・ワルツが作られていました。

自分が小学生高学年のときにコカ・コーラのCMでカントリーミュージックを知りました。それ以来、おそらくアメリカン・ロックのフィーリングが好きになったのでしょう。ですから、ボブ・ディランというよりもザ・バンドのサウンドが好きになっていったのだと思います。ただし。ザ・バンドを熱心に聴いたわけではありません。このアルバムからザ・バンドを知りました。そして、このアルバムだけでザ・バンドを聴かなくなりました。たぶん、自分の中でも終わったのだと思います。その後は、日本のいわゆるニューミュージックと呼ばれるジャンルに傾倒しました。それと並行してYMOなどの電子音楽が流行り、時代はどんどんアメリカン・ロックから離れていきました。イーグルスでさえ、ちゃんと聴く機会を失いました。シカゴもしかり。

しかし、あれから40年。長生きするものです。時代の流れに無頓着になりつつありますので、構わずにあれこれ聴いています。そして、ザ・バンドを通じて、この手のアメリカン・フィーリングをもっと聴いてみようかと思います。
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2018年07月31日

まちづくり関連本、など 1493 白崎映美ほか

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「夏のぜんぶのせフェスティバル=渋谷2015=」
白崎映美&東北6県ろーるショー!!、2016か?

昨年、アートラインかしわ2017に登場しました。白崎映美さん率いる東北6県ろーるショーです。これは柏駅前通り商店会プレゼンツです。毎年、エグイ(誉め言葉です)企画です。まさか、柏で観られるとは思いもよりませんでした、柏駅通り商店会の皆様に感謝感謝一千個感謝です。

白崎映美さんは上々颱風のヴォーカルですが、東北の震災を受けて、「ろーるショー」が展開されています。ここで紹介しているDVDは2015年に行われたものですが、柏で買いました。白崎さんたちのサインも頂きました。こちらは図々しくも木村さんの「イサの氾濫」と白崎さんの「鬼うたひ」にもサインをいただきました。

ぼくは、つくづく、このような音楽が好きです。コンサートホールやライブ会場で行われるパフォーマンスよりも、道端や広っぱで行われるもの、あるいは農村歌舞伎のような屋外的な鑑賞空間が大好きなようです。ですから大道芸の類もワクワクします。きれいとかスタイリッシュとか洗練とか最新のパフォーマンスより、地の底から沸き上がってきたようなもののほうに惹かれます。この世ではない別のところと繋がってしまっているのではないかと思わせるものが好きなのでしょう。
 東北6県ろーるショーは、そのひとつだと思います。まづろわぬ民たち、忘れ去られようとしている記憶たち、もしかしたら存在を否定されているかもしれないものたちを蘇らせているのかもしれません。昼間のパフォーマンスでしたが、夜に観るほうが似合っているのでしょう。先日の柏まつりで、今年も青森ねぶたが現れましたが、あれも夜に演じられるからこそ「力」が沸き上がってくるのだろうと思います。

東北6県ろーるショーは、今年もあちこちで活動しているようです。行く先々の「蓋」を開けているのではないかと思います。大事なことだと思います。
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2018年03月04日

まちづくり関連本、など 1456 This is me

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「THE GREATEST SHOWMAN」
マイケル・グレーシー監督、2017

日本公開は2018年2月です。久しぶりに映画館でミュージカルを見ました。よくできていると思いました。観終わった直後の感想は、「クラブワールドカップ決勝戦を見たあとのような気分」でした。どのシーンをとっても見事で、それぞれの役者さんたちは演技もしっかりとしていて、歌もうまいです。文句のつけようがありません。しかも上映時間が1時間45分という長さなのに、主人公たちの半生が的確に描かれています。無駄がないと思いました。

ミュージカルというものはこういうものなのか。と、今更ながら気がつきました。おそらくオペラもそうなのでしょうが、「歌」を聴かせる芝居です。つまりは「歌」が主人公なので、それを中心にすべてが仕込まれていきます。ですから、極端に言えば、物語を麩構える必要がないのだろうと思いました。
 自分が引っかかっていたことは、このことだと思いました。そして、ディズニー映画もなんとなくと思っていた理由も分かりました。ディズニーのアニメーション映画は、子どもにも分かるように物語をシンプルにしながら、映画技術をふんだんに活用するエンターテインメントです。これを理解していなかったのでしょう。求めるべきではないものに余計な注文をつけていたのだと分かりました。

ですから、グレイテスト・ショーマンに対しては手放しで愉しみました。というよりか、圧倒されて見ていました。DVDが発売されたら買ってしまうかもしれません。
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2018年01月02日

まちづくり関連本、など 1430

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「ニュー・シネマ・パラダイス」
ジョゼッペ・トルナトーレ監督、1989

ようやく見ることができました。妻の一言がなければ、一生見なかったかもしれません。ジャケットにもありますが、少年のシーンが有名すぎて見る気持ちが下がっていました。しかし、時が解決します。2018年の元日に観ることとなりました。

このDVDは「完全オリジナル版」です。175分です。その気になれば、観ることができます。そして、感動します。名作と言われる理由がよく分かりました。「映画」が主人公です。そして、少年は映画技師から映画を創る人に成長します。それを後押しするオジサンとの半生が、シチリアの乾いた映像に生き生きと描かれていました。

一人の成長物語の観点で思うことがあります。「町」であることの大切さが、この映画では丁寧に描かれていると思いました。田舎町の良さと限界をオジサンである映画技師は分かっていました。しかし、オジサンは町に留まる人生となりました。それなのに他人の人生を誰よりもたくさん映像で流すのです。彼は少年の人生の師となるのは明白だったのかもしれません。おそらく誰よりも映画が好きだったのでしょう。そうでなければ少年の人生を左右することなどできない、と思いました。

毎年、正月に観てしまいたくなりました。


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2017年12月29日

まちづくり関連本、など 1429 清水ミチコ

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「私という他人」
清水ミチコ、2013

ようやく見ることができました。これで年を越せます。という気分です。2013年に発売されたものとは思いませんでした。作り込み方が好きです。三度繰り返し、全体のオチをつけるあたりも好きです。現代のお笑いとは異なる方向性かもしれませんが。

「私という他人」というタイトルは哲学的でもあります。モノマネをする方だからこそのタイトルですが、この言葉だけを聞くと様々なことに考えが及びます。

個人的に一番好きなネタは「陽水×ユーミソ 夢の競演」です。絶対に言わないけど、絶対に言いそうな歌詞が好きです。



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「購入時」

赤い袋に入ってきました。スマートフォンで撮りましたが、これはこれで怖い写真となりました。
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2017年11月15日

まちづくり関連本、など 1416

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「MY ARCHITECT」
ナサニエル・カーン監督、2003

副題に「A Son's Journey」とあります。建築界の巨匠であるルイス・カーンの私生児であるナサニエルが父がどのような人物であったかを探し求める物語です。ナサニエルが11歳のときに父ルイスは亡くなります。よって、少年ナサニエルには父のことが宙ぶらりんになっていたようです。

父を探し求めて歩く旅は、すなわち建築を紹介して歩く旅になります。当時の所員や施主、協力者たち。さらには、同年代の建築界の巨匠たちを訪ねて回ります。果てには、腹違いの姉妹たちと会話します。これは建築作品を紹介する話ではありません。ナサニエルが自分を探す旅です。それを建築作品を訪ねることで、父とのことを紐解いていきます。最後に辿り着いたバングラディシュにて協力者であった現地の建築家の言葉が心に刺さります。

ナサニエルの旅はバングラディシュで終わります。それは、ルイス最後の作品でもあります。完成を見ることなく亡くなりましたが、その遺志を引き継いで見事な建築が完成されていること。それを誇りに思う現地の建築家の言葉と涙。息子としては受け止めきれないものがあるのでしょうが、自分自身も表現者(映画製作者)となった今では、何かが腑に落ちたのでしょう。個人的には、善い映画だと思います。建築作品だけを観たい人には少々退屈かもしれませんが。

ルイス・カーンは巨匠の一人と言われています。カーンの作品ほど、現物を見なければならないと言う方がいます。おそらく、その通りなのだろうと思います。少しずつ分かってきたことは、「光」にこだわる建築はメディアだけでは分かるはずがない、ということです。

最後に、映画の中にときおり、少年が登場します。DVDのジャケットの写真にも少年が登場しています。いうまでもありませんが、ナサニエルの分身でしょう。彼のなかでは、父との関係は11歳で止まっていましたから。映画を作ったことで、時間は進んだのでしょうか。
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2017年11月10日

まちづくり関連本、など 1414

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「安藤忠雄 DVD BOOK」
宝島社、2017年(日本版)

外国人が監督を務めたドキュメンタリーです。宝島社が廉価で提供してくれたのは嬉しいことですが、画質は少し粗いようです。しかし、そういうことはともかく、ドキュメンタリーの出来栄えには愉しみました。何度か見返したいと思うほどです。

ヨーロッパ映画を観ているような気分になります。画が落ち着いています。音楽も必要最小限という感じです。オトナなつくりだと思いました。安藤作品と安藤さんの言動などを「考えさせる」つくりになっているのだろうと感じました。日本人がつくると説明が過ぎると感じますが、それは抑制されています。その分、不親切かもしれませんが、自分にはちょうどよいと思いました。

国立新美術館で安藤忠雄展が開催されていますが、それに合わせての出版でしょうが、個人的には有り難いことです。
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2017年09月09日

まちづくり関連本、など 1398

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「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」
2014

9月2日(土)、柏にあるキネマ旬報シアターで観ました。地元に素敵な映画館があることに感謝しています。どのくらいお客さんがいるのかと気になりましたが、どうやら40人くらいいました。むしろ、驚きました。

さて、映画ですが、ドキュメンタリーです。どうやら、取材の途中で亡くなったようです。映画の最後のまとめに戸惑ったことを正直にナレーターが語りました。このような展開がドキュメンタリーで面白いと思いました。

父親がフラメンコギターを弾き、子供たちが引き継ぎ、兄弟にはフラメンコ歌手がいます。パコはフラメンコに留まらない活動を始めます。それは、時代に求められたのだと思いました。

ぼくは渡辺香津美を通してパコを知りました。ですからフュージョンギタリストとして、ものすごくフラメンコが上手い人と思っていました。そうではありませんでした。パコの活動があることで、フラメンコに接することがなかった人々にも知れ渡ったのではないでしょうか。

卒業旅行でアンダルシアに行きました。洞窟でフラメンコのショーを見ることができました。その記憶があるので、パコの話がより身近に感じました。あの旅行では渡辺香津美のDOGATANAを聴いていました。自分自身が、デラシネであることを知ったように思います。
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2017年05月08日

まちづくり関連本、など 1352

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「雨に唄えば」
アメリカ、1952

ジーン・ケリー主演の名作です。家庭の事情でDVDを購入し、家族全員で鑑賞することとなりました。ケリーのみならず、ドナルド・オコナーとデビー・レイノルズも凄い。改めて凄い。ヴォードヴィル全盛のころは、このようなものだったのか、と驚きます。

制作された時代も良かったのかもしれません。映画そのものが明るいです。サイレントからトーキーに移行する時代を第二次世界大戦後の復興の明るさで表現しています。映画制作に携わる人々にとっては、かつてを偲び懐かしみ、そして、戦後の今に映画を制作できる喜びが重なり合ったのではないかと思います。

この映画ができたのは、今から65年も前になります。大事にしたい映画の一つです。
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2016年12月05日

まちづくり関連本、など 1300

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「この世界の片隅に」
こうの史代原作、片渕須直監督、2016

原作を何度も読んでいたので、映画化されることを知ったときは驚くとともに見てみたいと思いました。どのように描かれるのだろうか?と気になりました。しかし、それは心配ではなくて、動画になることで静止画の世界観がどのように動き出すのだろうかという協会が深まるものでした。

映画は映画で素晴らしいと思いました。原作に忠実でありながら、よくぞ2時間強の枠に納めたものだと思いました。この映画は、できれば、全国の中学校で上映してほしいと思います。庶民は、このように何が起きているのかよく分からないままに、それでもそれなりにしたたかに生きていくことを、この物語から掴むことができたなら長生きができるのではないかと思いました。

パンフレットは真っ白の表紙です。この表現方法は、実は、この物語の本質を的確に掴まえているのではないかと思いました。



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「チラシ1」

チラシのカラフルさと可愛さは、様々な感情を裏返します。



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「チラシ2」

柔らかさの内面にあるものを見つけることができれば幸いです。
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