
「Carmine Street Guitars」
ロン・マン監督、2018
ありがとう、キネマ旬報シアター。と、まずお礼を言います。柏みたいな街にこのような映画館があることは、まるで、変わりゆくグリニッジヴィレッジに残り続けるカーマイン・ストリート・ギターズという名のギター工房があることの貴重さを同じなのではないか。などと思ってしまいました。
この映画はニュー・ヨークの建物から出てくる廃材を活用してギターを作っている工房の1週間を描いたドキュメンタリーですが、同時に変わりゆく街の様子を残り続ける小さな店を通して描いていしまっているのだなあ、と思いました。それと、廃材となる木材のヴォリューム感たっぷりなこと。これに驚きです。
日本の建物を解体したときに、同じような、つまりはギターに使えるような厚みと長さをもった廃材がでてくるのだろうか?いや、そもそもの造りが異なるので、難しいだろうと思いました。玄関の上がり框の一枚板のケヤキ?小料理屋のカンターに使われる松材?豪農の民家の大黒柱のヒノキやスギ?あ、こういう材料でギターは出来ていませんね。エレキギターは、極端な言い方をすると、アメリカで採れる樹木でできている。。。。と言ってもいいのかもしれません。などと、余計なことを思いながら観ていました。
その他のことは、内容に触れるような話ばかりになるので、これで終わりにします。